2022年12月1日木曜日

『ブルーアーカイブ』エデン条約編4章 内容を含む感想

 "私の大切なお姫様に何してるの!!"


ブルアカをプレイしている先生たちがミカ・・・(限界)している理由がようやく分かってとてもすっきりした。内容も期待していた通り涙が出るぐらい面白かった。


4章は先生とヒフミたちによって撃退されたアリウススクワッドとクーデータが失敗し軟禁状態のミカのその後の物語。終盤ではブルアカ世界の秘密を紐解いていくのに必要な内容が多く含まれているように感じ読みごたえがあった。謎も増えたけど。


読み進めて気になった点を頭の整理を兼ねて羅列する。


・アリウス分校

現在のトリニティによって学校を追われその後に起きた内乱でゲマトリアのベアトリーチェに支配され軍隊のような訓練や任務を余儀なくされる過酷な学校。なぜ当時のアリウスが合併に反対したのだろう。


・アツコが狙われた理由

ベアトリーチェにロイヤルブラッドと呼ばれるアツコが儀式に必要だった理由はなんだろうか。Vol.1で黒服に神秘を恐怖に転化させられそうになったホシノとの共通点といえば生徒会長であるあるいは生徒会長になりえる生徒だということ。Vol.3の3章でアビドスの前生徒会長が死亡していることからゲマトリアは狙って生徒会長に関わる生徒を実験や儀式に利用しようとしている可能性があるのではないか。



ゲマトリアの狙い

キヴォトスの生徒を利用し実験や儀式を行うゲマトリア。ベアトリーチェは今より高度な存在になることを目指したようだが先生とアリウスの生徒に敗北し別のゲマトリアによって回収撤退させられる。もしも高度な存在になったとしてその先キヴォトスにどんな変化が訪れるのだろうか。そもそもゲマトリアって何だろう。もっと詳しく教えてセイアちゃん。



・取り返しのつかない過去の言動に悩み苦しむミカとサオリ

エデン条約編はここが良かった・・・。

なんの打算もなくアリウスと和解したいと考える優しい女の子ミカ。大人の自分勝手な都合に利用されその願いは叶わず大切な友人も失ってしまったことで後に引けなくなってしまいより不幸な方へと転がり落ちていったこの物語の悲劇のヒロイン。似た苦しみを抱えるサオリに対して複雑な思いを吐露する痛々しいミカの姿に感極まってしまった。希望を持たせて絶望を与えるブルアカのライターには心がない(誉め言葉)と思う。一刻も早くプレイアブル化して更生のチャンスを与えるべき。





現在のトリニティに迫害されベアトリーチェの恐怖による支配を受けながら仲間を守り過酷な日常を生き抜こうとする優しい女の子サオリ。3章でエデン条約をめちゃくちゃにした背景にアツコを守るためという彼女の正義が裏にあった。直前まで敵対し殺害する対象であった先生に土下座して助けを乞う彼女の姿から相当追い込まれていたことが想像に難くない。己の行動によって仲間を不幸にしてしまっているのではないかと悩みながらも気丈に振る舞っていたと思うと胸が苦しくなった。



他にも

・先生は何者なのか

・大人のカードのメタ感

・神秘と恐怖が入り混じった崇高の転炉キヴォトスの秘密

・ゲマトリアの権能

・ゲマトリア最大の宿敵「色彩」

・百鬼夜行連合学院

・FOX部隊

など気になる謎は多々あるが書き疲れたのでここまで。

2022年11月17日木曜日

『ブルーアーカイブ』 特殊作戦デカグラマトン編 内容を含む感想

”DECAGRAMMATON”


外部記憶に残したい妄想があったので少しだけ。

期間限定イベント"特殊作戦デカグラマトン編"ではメインストーリー"Vol.1対策委員会編"と"Vol2時計じかけの花のパヴァーヌ編"で先生や生徒が物語の中で訪れた場所が舞台となる。

ゲマトリアがアビドスの砂漠でホシノを使って実験を行う目的やミレニアムの廃墟で見つけたアリスの正体,もっと言えばブルアカ世界の秘密に触れていきそうなイベントだと感じた。

残念(嬉し)ながら今回のイベントを読んだだけでは上記については全然わからんちん。しかしブルアカ世界を読み解く上で重要なワードはいくつも出てきたように思う。


一通り読んで特に自分が気になったのはデカグラマトンが"我は神秘であり,恐怖であり,知性であり,激情でもある"と語った部分。


結局はアロナを預言者化(洗脳)することに失敗したことでデカグラマトンは自身が絶対的存在でないことを認識するに至ったわけだがこの時点では自身を絶対的存在,つまり神だと思っていたことになる。デカマラグトンの定義する神とは神秘であり,恐怖であり,知性であり,激情でもある存在であると考えられる。


ブルアカ世界は人工知能を開発するための仮想現実と妄想する自分はこれを人間を神秘,恐怖,知性,激情に切り分けてそれぞれの要素から研究のアプローチを行っていたとしたら面白いなと思った。もちろん根拠はないので他愛のない妄想。

一応ブルアカの神秘,恐怖,知性,激情とは何かと考えると

神秘:キヴォトスの生徒

恐怖:ゲマトリア

知性:デカグラマトン

激情:先生


現時点ではブルアカ世界を読み解く情報が少なく,各々の目的が分からないので考察のしようがないのが正直な所。

超天才清楚系病弱美少女ハッカーを始めとするキャラの濃い生徒たちの透き通る日常を楽しみつつ気長にブルアカを楽しもうと思う。

2022年11月13日日曜日

『ブルーアーカイブ』 エデン条約編3章冒頭 内容を含む感想

”「楽園に辿り着きし者の真実を、証明することはできるのか」





”楽園に辿り着いた者は、楽園の外で観測されることが無い。存在することを観測できない……楽園の存在証明に関するパラドックス……”

エデン条約編の冒頭で百合園セイアから一方的に語られた存在証明のパラドックスが事件解決(?)後の後語りで回収される。

起こった出来事だけを並べれば、聖園ミカがアリウスと協力してクーデターを引き起こし,トリニティのホスト(権力者)である桐藤ナギサを監禁しようとし失敗に終わった訳だがミカの動機には物語の中で先生やハナコが腑に落ちていないように私も違和感を覚えた。




上記でミカが行ったこと自体は事実だが,その動機としてゲヘナに対して強い憎しみを感じるとミカは語った。だがなぜゲヘナを嫌うのかについては語られない。
動機を語るミカは落ち着いている印象で感情的な言葉も使わなかった。
本当にゲヘナが嫌いで行動を起こしたにしてはこの様子はどうなんだろうと違和感を覚えた。

ミカの本当の狙いが何なのかは物語でも語られるように他人には分からない。
先生と同じ気持ちで何か事情があったのではと勝手ながらに思ってしまう。
今後のストーリーでミカに関して新たな展開があったら嬉しい。




2022年8月9日火曜日

プレイ済,予定エロゲ一覧 23/10/29更新

プレイ済(☆:お気に入り

☆グリザイアの果実,迷宮,楽園

・euphoria

☆G線上の魔王

・月に寄りそう乙女の作法

☆天使の羽根を踏まないでっ

・メルキス

未来ラジオと人工鳩

・EXTRAVAGANZA ~蟲愛でる少女~

・ドーナドーナ いっしょにわるいことをしよう

☆ランス03,5D,6,戦国,ランス・クエストマグナム,9,10

・無限煉姦〜恥辱にまみれし不死姫の輪舞〜

・美少女万華鏡シリーズ

☆車輪の国、向日葵の少女

☆彼女たちの流儀

・機械仕掛けのイヴ ~Dea Ex Machina~

・最終痴漢電車3

・サノバウィッチ

・母娘乱館

喫茶ステラと死神の蝶

麻呂の患者はガテン系123

CROSS†CHANNEL

天使☆騒々 RE-BOOT!

・超昂閃忍ハルカ

☆カルタグラ

殻ノ少女

☆虚ノ少女

・天ノ少女

・闘神都市Ⅲ


以下同人

・祓魔少女シャルロット

・アイスハートとジャックオー

・クベルの首枷病

・Nebel Geisterjäger ~ 始まりの子羊

・世界の卵~夢幻のリーリウム~


プレイ予定

・まほよ,Fate/stay night,パルフェ,きっ澄み,WA2,efシリーズ,すば日々,サクラノ詩,BALDR SKY


プレイ候補

ぬきたし1,2,家族計画,君が望む永遠,マブラヴ,うたわれ,装甲悪鬼村正,白昼夢の青写真,穢翼のユースティア

2022年6月3日金曜日

『彼女たちの流儀』 内容を含む感想

 ”バカ”

”姉弟だからいいんじゃない”

”あなたが好き、だよ、胡太郎”


Twitterでかのぎを紹介していただきました。感謝します。


総評

異種族恋愛,インモラル,近親相姦を含むエロゲとしてエロ,シナリオ共に楽しめる名作。特に鳥羽莉√には心を強く揺さぶられグロッキーになった。最悪の気分が味わえて最高。個別√の長さや月の箱庭から鳥羽莉がメインヒロインのエロゲといっても過言ではない。

未プレイの方は最高の姉白銀鳥羽莉の物語をぜひ味わって欲しい。ブラウザバック。


雑記

・秋名涼月

涼月が男を嫌い人間を嫌い永遠に焦がれ危うさを覗かせる理由が語られた。

こたろーくんと方向性は異なるが同じきょうだいと爛れた関係にある境遇だからこそ嫌悪を抱いていたことが分かった。同族嫌悪。

夕焼けを背にした1枚絵。秋(名)は夕暮れって感じ。


・由希せせり

鶏。

ほかに比べてあっさり終わった友達以上恋人未満END。

時代を先どる僕っ子。

おまけ√感が強い。

後でも語るが家族関係の掘り下げを期待していたので少し物足りない。


・弓曳火乃果

唐突な厚生労働省職員COなどこの世界における国と吸血鬼の関係について明らかになる√。

吸血鬼の満月に恋をして禁忌を犯して亡くなった火乃果の父親から胡太郎くんが鳥羽莉を幸せにする可能性を匂わせる。

家令でメイドで天才だが恋愛に不慣れで可愛い。まだ10代。


・花葉千佐都

好きだからこそ見える視点で吐き出すように思いを打ち明ける強さが良かった。

涼月やせせりと同じくおまけ√感。

千佐都√でこたろーくんにキスする鳥羽莉の姿が切ない。


・白銀朱音

吸血鬼であることを喜ぶ朱音は苦悩する鳥羽莉とは対照的に映る。

劇で鳥羽莉と入れ替わるシーンでは胡太郎に看破される。愛だね。

血を吸うことで相手の思考や記憶を読むことができることが明らかになるが作中ではあまり活かされていなかった。

朱音√で告白する鳥羽莉の姿が痛々しい。


・白銀鳥羽莉

このエロゲのメインヒロイン。

鳥羽莉√を見る前と見た後では他の√における鳥羽莉の見え方が大きく異なってしまう。

FripSideが手掛けるOP曲「Red -reduction division-」も彼女のことを歌っているのだろう。名曲。

一見冷静沈着で達観した天才美少女で非の打ちどころがないように見えるが,その心は吸血鬼として永遠に生きねばならないことに苦悩する難儀な姉。

永遠のほとんどない世界でこたろーの変わらぬ愛を信じることは難しく,愛しているが故に孤独を選ぶ女の子。

"姉弟だからいいのよ"というセリフから家族であるから本気の恋愛ではないことにしたり,食餌だから本気の愛ではないセックスだということにして自分の気持ちをごまかしている。いじらしい。

朱音の執筆した演劇「月の箱庭」をこたろーくんとの最後の思い出にしてロンドンへ立つ予定なんですって。そんなのってないよ・・・。

演劇のシーンはぼろぼろ泣いた。

劇中のキャラを演じている建前があるからこそ本心で語り合うことが叶う2人の姿に限界。

こたろーの熱い想いに応えてキスする2人の姿が最高だった。


このエロゲの凄い所は2人が結ばれた後が描かれる所にあると思う。

こたろー視点の地の文から鳥羽莉視点の地の文に変わり,鳥羽莉の苦悩が語られる。永遠を生きる鳥羽莉と人故にいつか死ぬ運命である胡太郎と共に生きることは,いつか胡太郎の心が変わってしまうかもしれない疑心や胡太郎を唐突に失ってしまう不安と戦うことであり,胡太郎との電話で不安に怯える鳥羽莉の姿に胸が苦しくなった。

戦うか孤独でいるか悩んだ果てに彼女が選んだ流儀はそのどちらでもなく,自分を忘却させることであった。

ラストシーンでは胡太郎と再会し5年と15年の思いを打ち明け再度戦うことを選ぶ鳥羽莉。告白する鳥羽莉は最高に愛おしく可愛かったが,彼女に恋する自分としてはきっと彼女はこの先も苦悩しながら共に生きていくのだと苦しくなった。

終わりを迎えたプレイヤーにできることは鳥羽莉の幸せを祈ることしかない。

こんな不安になるラストある?って感じ。メンタルヘラヘラでした。


・月の箱庭

このエロゲに関わったエラい人が鳥羽莉√のあまりの切なさに耐え兼ねて「なんでもいいから鳥羽莉を幸せにしろ!!」って指示したと言われても驚かない。

正直ご都合展開はあまり好まないけど今回は例外。

鳥羽莉が幸せそうで本当によかった・・・。


・各家庭について

白銀家の両親,満月,せせりの家族,涼月の兄,火乃香の父などの人間関係をもう少し掘り下げて描写して欲しいと思った。欲張りかも?

2022年5月10日火曜日

『美少女万華鏡 -理と迷宮の少女-』 内容を含む感想(一寸だけ)

”大好きーーー!!!”


愛する人の為なら自分の命すらも投げ出せるような愛

どんなに時間が経ってもその人の事を忘れない尊い愛

決して自分を偽らない真実の愛

背徳的で道ならぬものであってもそれでも振り返らないそんな純粋な愛

深見夏彦くんが,生まれ変わったatoraが求めていたのはそんな愛の数々だった。


怒涛の超展開に惑星と宇宙と万物の真理を見せられ世界に巻き込まれた。

嫌いではないよ。


八宝備仁先生のイラストととても日常では聞くことのできない下品なワードの数々はエロくて良かったです。

回想シーンで度々使われる○○おちんぽと○○おまんこはよく笑った。

ロープライスでありながらシナリオにも力が入った良い抜きゲーでした。

2022年1月31日月曜日

『車輪の国、向日葵の少女』内容を含む感想

 ”万物は流転する。そこに多少の善悪があろうとも、今日も太陽は東から昇ってくる。まるで、車輪のように・・・


泣いたエロゲを募集して教えていただいたタイトル。

ご紹介いただきありがとうございます。


舞台はとある国の四方を山に囲まれた田舎町。

主人公の森田賢一は特別高等人と呼ばれる年間10人ほどしかなることのできない職業の最終試験としてその町に訪れる。

最終試験の内容は罪を犯し義務を負った3人の女の子の監督を行い更生させ義務を解消することであった。


作品に惹かれるのにそう時間はかからなかったです。

森田賢一が特別高等人を目指す経緯は?

賢一を指導する特別高等人法月の狙いは?

義務を負う3人の過去は?

賢一が時折口にするあんたの正体は?

などが気になりました。ライターが終盤どんな謎を明らかにしてくるのかを推理妄想することをエロゲの楽しみの1つとしていたので、その点バッチリでした。

最後までいい意味で予想を裏切る展開の連続で非常に楽しめました。


・さち

この手の快活ヒロインは好みに合わないことが多いのですが、彼女のまなに対する並々ならぬ想いに触れていくうちに尊敬の念を感じるキャラでした。

どんなに暗い状況でも元気に気さくに話す自分の苦手なパワフルさに救われるようなシーンもありました。

EDが途中で終わり”ふざけるな”と物語が続く演出は良かったです。

まなを取り戻せていないのにEDってそんなのありかよって。

でもNext chaperが出現するという。BAD ENDでもなくまなを救えないのが正史。ライターの特徴なんでしようね。すっきりさせない最悪のEDで最高でした。

afterのさちとまなの再開のシーン。まな奴隷として買われたはずでは・・・。あれ、とっつぁん???


・灯花

この手の真面目でドジで優柔不断なヒロインは好みに合わないことが多いのですが、彼女の親権者京子さんの心の弱さを受け入れ、最終的には自分で決断できるようになる姿に心を打たれました。

彼女の無垢で弱弱しい姿は嗜虐心をくすぐるものがあり、からかわれて輝くタイプだと思います。

イマイチなツンデレ、感情が高ぶった時に出る物騒な言葉、笑えないギャグがなければもう少し好みだったのかもしれませんがそれには原因があったので後述。

afterの実の両親との再会。うるさい口はキスで黙らせるのに限る。しかしかけられてきた電話は優しい両親を演出する代行サービスでは・・・とっつぁん!??


・夏咲

この手のおどおどしてはっきりとモノを言えない根暗なヒロインは好みに合わないことが多いのですが、彼女の話が一際心が乱れ涙を流しました。

幼い頃の夏咲めちゃめちゃ可愛くないですか。可愛い。過去回想はドキドキした。それからドキドキしっぱなしだった。きっと理想の幼馴染みのいる学校生活ってこんな感じ。きっとそのイメージで話を書いてたんじゃないかと思う。

笑顔の似合う献身的な女の子は効く。

恋愛をしてはいけない義務を負う身でありながら健を好きでいること、それが健の試験の妨げになること、それでもそばにいて欲しいと強く願うこと。

彼女の義務解消は本当に八方塞がりだったと思います。不憫で苦しかった。

法月の前で向日葵のような笑顔でケンに対する好意を堂々と伝える姿に感極まりました。

自分にとっての車輪の国はけんちゃんとなっちゃんの純愛です。


・璃々子

G戦場の魔王をプレイ済みだったので、賢一の言う"あんた"はプレイヤーのことではないだろうとは思っていたが姉であることには気づけなかった。細かく伏線はっててすげぇ・・・。

灯花の性格を捻じ曲げた元凶はこの人でした。ハードSかな?

達観している年上ヒロインはよく効く。

お姉ちゃんって弟の貞操を奪う存在なんだな、姉もちに嫉妬するよ。

許せねぇ・・・。