2021年5月26日水曜日
『月に寄りそう乙女の作法』総評
エロゲー評価基準 Ver.1.2
前置き
このブログでおこなうエロゲの総評、点数、評価は全て個人の感想であり他のエロゲーマーの考えを否定したり作品やブランドを貶める意図はありません。
エロゲ評価基準
(1)シナリオ(30点)
世界観
哲学
言葉選び
伏線(回収)
感情の揺さぶり
など
期待する展開の評価
(2)キャラクター(20点)
見た目
性格
言動
関係性
など
(3)音楽(20点)
挿入歌
BGM
OP,ED
など
(4)キャラクターボイス(10点)
出演声優
演技力
など
(5)回想シーン(10点)
エロさ
面白さ
など
(6)演出(10点)
アイキャッチ
立ち絵差分
遊び心
など
上記(1)~(6)までを合計した点数100点を最大とし、上記に当てはまらないがどうしても加点したい項目があった場合は5点を上限に加点する。
『月に寄りそう乙女の作法』ルナ√感想 ネタバレ有
ありがとうございますお優しいルナ様。
・朝日とルナ様のファーストキス
不純な関係を望まない。だから朝日に目を瞑らせて何が起きたか分からなければ何も起きていないのと同義だとするめちゃくちゃな理論でイチャイチャする2人。最高。
・フィリア・クリスマス・コレクション
演出はとても良かった。
他の3人を先にプレイしていたので未だ使われていない挿入歌のSHINY MOONがルナ√で流れることは分かっていたけれど予測可能回避不可能の感動があった。
遊星くんよかったね。
・ラストの回想シーン
2パターン。
対等な関係ではほどよくエロい普段とは違った顔を見せるルナ様が良かった。
主従関係では朝日ちゃんの羞恥プレイ。よく笑った。搾乳プレイ好き。絞られてたのは乳じゃないけどね。
本編を終えて、ルナ√では遊星とルナそれぞれが抱える厄介な家庭の問題を掘り下げないのかと残念な気持ちでエンドロールを眺めていたけれどアフターで触れてきたので救われた。やったぜ。
・衣遠について
アフターの半分弱は衣遠の補足だったんじゃないかな。
傍若無人で我が道を行く性格であるが嫌いになれない人物だった。
彼は自分の目的のために手段を選ばない。故に信念があり人として軸がしっかりしているように見えて魅力的だった。
遊星の実力を認めてからは過去の非礼を詫び、対等な立場だと敬意を示す意外な柔軟性もある。
遊星に対して並々ならぬ想いを持った超ブラコン。シスコンも?
味方についた時の頼もしさよ。
・観桜会
ルナアフターの一番の見所だと思います。
門を閉ざしお引き取りを願う桜小路の本家に対して立ち向かった遊星くんは良かった。
愛する人を想い行動する遊星くんがかっこいい。
ルナが悪目立ちすることを恐れた両親だったが、実際にルナの容姿を気にしていたのは両親だけだったというオチ。正直あまりすっきりした展開ではなかったけどルナたちに対する風当たりは今までより弱くなっていくのかな。続きでその辺りがちょっとでも語られれば嬉しい。
・回想シーン
ルナのシーンは可憐で可愛いしか言えないロボットになってた。
朝日の方はアブノーマルで刺さる人にはぶっ刺さると思います。可哀そうは可愛い。
2021年5月18日火曜日
『アクタージュ』全12巻(未完)の感想・乙
『アクタージュ』全12巻(未完)の感想・甲 ネタバレ有
2部構成の感想です。こちらではネタバレを含む作品の内容に関する感想になります。
12巻まで読んだ感想として、ずっと面白かったです。
シナリオをざっくりまとめると、メソッド演技(役柄を演じるために感情と呼応する自らの過去を追体験する演技法)という諸刃の刃で非凡な才能を発揮する主人公の夜凪景が、さまざまな人と出会い役者として、人として成長していく話です。
専門的な知識を持ち合わせていなくとも、登場するキャラクターの表情やセリフから練度の高い芝居をしていると思わせる丁寧な描写があり知識のなさは全く気になりませんでした。感覚としては囲碁を知らなくても楽しめるヒカルの碁みたいな面白さを感じます。題材は役者、演技ですがメインで描かれているのは主人公を軸にしたヒューマンドラマで万人受けしやすい内容だと思います。
作品通して魅力に感じたのは作中のお芝居の内容が夜凪景(たち)が今まさに体験しているリアルの事情と関連してることでした。お芝居でありながらお芝居でない、リアルと演技が混ざり合っていて説得力が凄かったです。(語彙力の喪失)
主人公に限らず魅力的なキャラクターの多い作品でした。
・心を壊したことで変わってしまった元女優の社長星アリサ。
・1本の映画のために70億人からたった一人を探す映画監督黒山墨字。
・主人公と対極的な計算された言動で観客を魅了するスターズの天使桃城千世子。
・主人公と似た演技を行う独特な感性を持つ舞台役者明神阿良也。
・自らの死の体感を語ることで演出する演劇界の重鎮巌裕次郎。
・羅刹女の感情の底上げに爆弾を投下する小説家山之上花子。
特に印象に残ったシーンを1つあげるなら10巻のsence88.俺の定義の夜凪景の羅刹女は感情を強く揺さぶられました。ああ、夜凪景のことが好きになってるなって思いました。
仕事の昼休憩に読むものじゃなかったと涙目になりながら思ったのは今から8時間前のこと。
2021年5月6日木曜日
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』感想 ネタバレ有
以下見てすぐに感じたことのメモ。難しいことは考察する人におまかせ。
・やりたいこと好きにやってんな?でも面白かったからあまり気にならないよ。
・冒頭東宝の文字のバックで波がザパーンするシーンで歌うマリ。異質な始まり方に驚いた。
・分からないを連発して質問しまくる綾波レイ。おまかわ。愛嬌◎。
・新劇ではアスカがレイと同じ人造の存在になっている。悲しい・・・。
・シンジに対して複雑な感情を抱きながらも命を救ってくれたことに感謝するのが温かかった。
・エヴァでありながら旧劇とは異なる結末を描いたエヴァ。庵野総監督にしか描けないエヴァ。
・旧劇のイマジナリーで救済されたのはシンジ。新劇ではリアルでシンジ、イマジナリーでゲンドウ、アスカ、カヲル、レイが救済された。アスカに救いをくれてありがとうシンジくん(庵野総監督)。
・EDで流れたBeautiful Worldはゲンドウを想いながら聴くと熱い。
・エヴァと使徒に関する概念を劇から排除する演出は庵野監督のエヴァの終わりを意味しているように受け取った。ついこの間続編が決まったことで話題の円環の理うんぬんのウェヒヒさんをちょっと思い出した。
・作中に登場する人物の何人かはメタな視点を確実に持っている。ゼーレ、加持リョウジ、カヲルなど。
・作中通して大切な人を守る時に行動できるシンジがかっこよくて好きだった。
・素直な苛立ちをそのままぶつけるシンジに対して面倒見の良いアスカが好きだった。
・物事を徐々に知るうちに人間味が出て可愛らしくなるレイが好きだった。
・シンジくんを幸せにすることで自己を救おうとしたカヲルくんが好きだった。
・ミステリアスでおっぱいが大きいいい女のマリが好きだった。