2021年2月21日日曜日

『げんしけん』21巻感想 ネタバレ有

 ”月がきれいですね” を ”愛している”

と訳した夏目漱石の話。

どうして月の綺麗さが告白になるのか分からなかったけど、

夏目漱石が伝えたかったのはシャレた告白の仕方ではないらしい。

塾講師時代の生徒が

"I LOVE YOU" を "我、君を愛す"

と訳したのに対して日本人はそんな直接的な表現をしないとし

"I LOVE YOU" を "月がきれいですね"

とでも訳しないと教えたのが有力な話らしい。

つまり伝えたかったことは日本人の直接的な表現を避ける奥ゆかしさなんだろうな。



ハーレム否定←分かる

2年しか会えないから付き合えない←分かる

咲の影がちらつくから付き合えない←分かる

ジェンダー問題で苦しませたくないから付き合えない←分かる

荻上との百合がみたいから付き合えない←???


班目ェ・・・。

最後くらいはビシッと決めて欲しかった。

ヘタレ好きだけど。


高坂と咲が優しくて本当に救われている人だと思う。

班目のためにOBの飲み会に参加するのは班目のことが大切だからなんだと伝わる。


”月が綺麗ですね”

”手ガ届カナイ所ニアルモンネ”


シチュエーションとして最高だった。

本編ではこの後班目主導の告白になる。良かった。

でももしスーがセリフを続けて

”デモ私ニハ手が届クヨ”

って言っていたら100点満点のぶっ刺さりだった。


”ヤツハ トンデモナイ モノヲ 盗ンデ イキマシタ”

って照れ隠しでスーは言うけれど、

班目の心を盗んだのはスーの方だし、荻上のパンツもスーが盗んでいるよね。

おめでとう。



げんしけん面白かった。

前半は主に男性向けのオタク話と羞恥心が良くて、

後半は金髪ロリ貧乳オタク留学生、可愛すぎる女装男子、イケメンショタ好き妹などキャラの濃いメンバーが繰り広げる日常が良かった。

ありがとうげんしけん。

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